撮像素子(センサー)と35mm換算

撮像素子(イメージセンサー)とは

センサーが大きいほど画質に差が出ます

撮像素子 画像は参考です。実物の大きさとは異なります。


※上の画像は参考です。実物の大きさとは異なります。


撮像素子とはフィルムカメラのフィルムに相当する部分で、デジタル一眼レフやミラーレスカメラでは、レンズから入って来た光(画像)をデジタル信号(電気信号)に変換する半導体素子になります。
撮像素子はイメージセンサーやCMOSセンサーなどと呼ばれてれています。

デジタルカメラの画質の良し悪しはイメージセンサーサイズ(撮像素子)の大きさに比例します。

特にレンズ交換式の一眼レフやミラーレスにおいてはセンサーサイズも種類が多く、機種選びのポイントになります

レンズ交換式のデジタル一眼の撮像素子はコンパクトデジカメやケータイのカメラのものとはサイズ(面積)も大きくなり、それゆえの高画質となります。
撮像素子サイズが大きいほど本体価格も高額になります。

参考画像 撮像素子・イメージセンサー


※上の画像はキヤノン製のデジタル一眼レフカメラ「フルサイズ機」を切り取って拡大しております。黄色い枠と斜線の箇所が撮像素子・イメージセンサーにあたります。
また各メーカーさんでセンサーサイズは異なり、多くの種類がありますので、製品の詳しい内容を知りたい方はカタログなどでお調べ下さい。


※上の画像は参考です。実物の大きさとは異なります。

メーカー別で採用されるセンサーのサイズ

2024年3月現在、デジタル一眼レフとミラーレスに採用されているセンサーサイズをメーカー別で下の表にまとめました。ご参考にしてください。

カメラタイプ撮像素子サイズメーカー名
デジタル一眼レフ
ミラーレス一眼カメラ
中判フォーマット
(約43.8 × 32.8mm)
ペンタックス
富士フイルム
フルサイズ
(約36 × 24mm)
ソニー
キヤノン
ニコン
パナソニック
APS-C
(約23.5 × 15.6mm)
キヤノン(他社のサイズに比べ約10%程狭い)
ニコン、
ソニー、
リコー/ペンタックス、
富士フイルム、
シグマ、
フォーサーズ
(約17.3 × 13.0mm)
オリンパス、
パナソニック、
ニコンCXフォーマット
(約13.2 × 8.8mm)
ニコン(製造中止)
1/1.7型
(約7.5×5.6mm)
ペンタックス(製造中止)

センサーサイズ別の詳細

下の表はセンサーサイズ別の面積を大まかなイメージで表しました。
※画像は参考です。実物の大きさとは異なります。

フルサイズ
(約36 × 24mm)
フルサイズ
フルサイズ採用のカメラは、通称フルサイズ機と呼ばれており高額なものになります。
おもにプロ用やハイアマチュア用として発売されています。最近は一眼レフよりミラーレスの話題で賑わっています。

フルサイズ機の性能は優れ、画質も良く、カメラ本体とレンズの金額はAPS-Cサイズ採用機より高くなります。
APS-Cサイズ
(約23 × 15mm)
APS-Cサイズ
APS-Cサイズ(約23×15mm)もセンサーサイズとしては大きい方になります。
メーカー各社でサイズは異なります。

デジタル一眼レフカメラならcanon/キヤノン、nikon/ニコン、PENTAX/ペンタックスなど、ミラーレス一眼ではcanon/キヤノン EOS MやフジフィルムのX-Pro1やソニーのNEXシリーズ。レンズ一体型ではフジフィルムのX100S等があります。
マイクロフォーサーズ
4/3型
(約17.3 × 13.0mm)
マイクロフォーサーズ
4/3型
OLYMPUSとPanasonicのレンズ交換式モデルに採用されております。
フォーサーズもマイクロフォーサーズもイメージセンサーの面積は同じです。
CXフォーマット、1型
(約13.2 × 8.8mm)
CXフォーマット、1型
Nikon1シリーズ。ソニーのレンズ一体型コンパクト機 RX100など。
(製造中止)
1/2.33型
(約6.2 × 4.6mm)
1/2.33型
ほとんどのコンパクトデジタルカメラに採用されています。
このサイズのイメージセンサー採用になれば一眼レフのような、ほとんどの機種でボケ味が出せません。
もちろんカメラとレンズの構造も一眼カメラとは異なります。

1/2.33型イメージセンサーは、35mmフィルム1コマに対して約3%の面積で、フルサイズデジタル一眼の撮像素子に比べると随分と小さな撮像素子に一眼レフ並みの画素数で画像を記録してるそうです。

例えば同じ画素数のデジタル一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)とコンパクトデジタルカメラ(1/2.33型イメージセンサー)で撮った写真を、原寸大まで拡大すれば、その差は歴然でコンパクトデジタルカメラの画質は劣ります。

デジカメ(全般)に言える事ですが、イメージセンサーが画質に大きく影響します。

イメージセンサー(撮像素子)のサイズの違い

下の参考画像はCanon製のミラーレスカメラ左:EOS RP(フルサイズ)と右:EOS R10(APS-Cサイズ )です。

2機種ともミラーレスレスになります。
それぞれのマウント奥の撮像素子を白線で囲っております。
画像左(フルサイズ)、画像右(APS-Cサイズ )撮像素子の大きさ(広さ)の違いがお分かりいただけると思います。

APS-Cサイズの撮像素子の面積はフルサイズの約42%でフォーサーズの撮像素子の面積はフルサイズの約26%になります

参考画像はCanon製のミラーレスカメラ左:EOS RP(フルサイズ)と右:EOS R10(APS-Cサイズ )です。


※上の画像は参考です。実物の大きさとは異なります。

イメージセンサーは大きいほど光を多く取り込むことができ、高感度での撮影が可能で高画質の写真を収める事が出来ます。
またボケ味にも違いが出ると言われております。

同じメーカーであってもフルサイズ機とAPS-Cサイズ機とでは、装着可能なレンズも限定されます。

例えばCanon製の場合、APS-Cサイズ機専用レンズはフルサイズ機には装着できません。
しかしフルサイズ機に合うレンズはAPS-Cサイズ機に装着が可能です。

APS-Cサイズ機専用レンズでもフルサイズ機に装着が可能なメーカーさんもあるようですが、フルサイズ機本来の性能が発揮出来ないと聞きます。

フルサイズ機に合う純正レンズは、APS-Cサイズ機専用レンズより解像度も高く、レンズ口径も大きくなり、金額的にも高額になります。

良い画質を求められる方にはイメージセンサー(撮像素子)の大きさがAPS-Cサイズ上位の機種をご検討してください。

35mm判換算とは・・・

フィルムからの由来です

35mm判の「フォーマット、撮像素子サイズ、センサーサイズ」を基準にしてレンズの焦点距離に換算した方が理解しやすいため「35mm判換算焦点距離」が用いられるようになりました。

ではなぜ35mm判換算という呼名がついたのか?と簡単に言えば、今ではごく一部の方だけが使われてるフイルムの寸法からの由来です。
フィルムにも何種類かのサイズがありました。
しかし多くの方に使われていたフィルムは35ミリフィルムでした。

下の図のように、35㎜フィルムはフィルム幅の寸法が35mmで1コマ(撮像面)の寸法が幅36mm×高さ24mmになります。

※フィルムに物差しを乗せた参考写真です。原寸大ではありません

その幅36mm×高さ24mmというサイズがデジタル一眼カメラでいえばフルサイズセンサーと呼ばれます。

当時のカメラやレンズはほとんどが35㎜フィルム専用で焦点距離を色々と比べる必要もありませんでした。
しかしデジタル時代に入りセンサーサイズの種類が増えたことにより35mm判換算が必要になり35㎜フィルムが基準となりました。

そのように換算された焦点距離の値を35mm換算値と云います。
35mm判換算の焦点距離は各カメラメーカーの本体やレンズの仕様書またはカタログ等に表記されております。

計算例

例えばキヤノンのデジタル一眼レフカメラ (撮像素子:APS-C・約22.3×14.9mm) EOS Kiss X9iやミラーレスカメラ(デジタル一眼ノンレフレックスAF・AEカメラ)の場合、有効撮影画角はレンズの表記焦点距離の約1.6倍相当と表記してあります。

約1.6倍相当という倍率は下記の図のように長方形の対角線の長さを三平方の定理から導き出されます。
フルサイズセンサーの対角線をAPS-Cサイズの対角線の長さで割った数値になります。

フルサイズ 横幅36mm×高さ24mm 対角線の長さ43.3mm
APS-Cサイズ 横幅22.3mm×高さ14.9mm 対角線の長さ27mm
43.3mm÷27mm=1.6倍

CANON EF-Sレンズ EF-S18-55mm F4-5.6 IS STMをEOS Kiss X9iに装着したとします。
このレンズで換算すれば18-55mm×1.6倍=広角端29~望遠端88mm相当の焦点距離をカバ-出来るようになります。

※ニコン、ソニー、ペンタックス、富士フイルム製品の撮像素子:APS-Cサイズはキヤノンに比べ少し面積が広くなりますので、35mm判換算の焦点距離は1.5倍になり、同じ焦点距離のレンズであれば広角端27~望遠端83mm相当の焦点距離をカバ-出来るようになります。

パナソニック、オリンパス製のマイクロフォーサーズは面積が狭くなりますので35mm判換算の焦点距離は約2倍になります。

※ズームレンズの場合、最大広角焦点距離(広角端:ワイド端)と最大望遠焦点距離(望遠端:テレ端)という呼び方があります。

35mm換算例

フルサイズ機とAPS-Cサイズ機の大きな違いは下記の表をご覧ください。
例として70-200mmを装着した場合の35mm換算値比較になります。

カメラタイプ焦点距離
35mm換算(広角)
焦点距離
35mm換算(望遠)
フルサイズ機等倍等倍
APS-Cサイズ機1.5倍~1.6倍
広角側の焦点距離が延びます。その分狭くなります。
広角側を活用したい方には不利になります。
1.5倍~1.6倍
望遠側の焦点距離が延びます。その分狭くなります。
望遠側を活用したい方には有利になります。

参考例

例えば70mm-200mmで撮った場合焦点距離
35mm換算(広角)
焦点距離
35mm換算(望遠)
Canon製
フルサイズ機
等倍 70mm等倍 200mm
Canon製
APS-Cサイズ機は1.6倍になります。
70mmの1.6倍 112mm200mmの1.6倍 320mm

※ニコン、ソニー、ペンタックス、富士フイルム製は1.5倍